建物によって違うの?

建物の固定資産税は、年数が経つほど建物の価値が下がるという考えから、税金は下がっていきます。

それでは、新築のときの建物の固定資産税って、建物の大きさで変わるの?

もちろん大きい建物であれば面積が大きいので、税金は高くなります。
しかし、それだけで固定資産税が決まるわけではありません。
建物の調査員が一軒一軒訪問し、内部を調査し、その建物の価値を決めるのです。
どんなことが評価の基準になるかをご紹介します。

建物の構造による違いはあるの?

建物の経年変化に合わせて、建物の評価が下がり税金が下がっていきます。
ということは、長持ちする建物ほど評価が高く、税金が下がりにくいということになります。

木造住宅 < 鉄骨住宅 <<< RC(鉄筋コンクリート)住宅

という風に基本はなっているそうです。
しかし、木造住宅なら安いのかといえば、そんなことはありません。
純和風住宅は評価が高く、固定資産税が高くなるんだそうです。

仕上げによる違いはあるの?

仕上げの材料によっても、評価額は変わります。
何度か訪問していると、これはあの商品だなって分かってくるそうで、大体の金額がわかるそうです。
わからない商品でも 、部屋全体を見れば、この部屋はどれくらいのランクのものを使っているっていうのがわかるそうです。
最終的には、調査員の判断により金額が決定ということになります^^;

ビニルクロスの壁紙 < 左官仕上げの壁
タイル貼り < 石貼り

設備による違いは?

お風呂、キッチン、トイレの商品によっても金額は変わります。
ここも調査員が見れば、ランクはわかりますので当然ですね。

窓にも違いが

ガラスが防犯ガラスだから、断熱ガラスだから、とかそういうのでも違いがあるのかどうかはわかりませんが、これだけは言っていました。

天窓は評価額が高い

どれくらい高くなるのかはわかりませんが、普通の窓よりもかなり高くなるみたいです・・・。

天窓にはどんな効果があるのかといえば、天井から光が入ってきますから、壁についている窓よりも部屋全体が明るくなります。
そして、建築の法律上、必要になる部屋もあります。
住宅の居室には

部屋の床面積 × 1/7

の採光面積が必要になります。これが足りないと居室として認められません。
窓の面積がそのまま採光面積となるわけではありません。
隣地からの距離や、前面道路からの距離などから、窓の面積に補正係数が掛けられて採光面積になります。
ここでは、詳しい計算方法は省略させていただきますが、採光面積で有利になるのが天窓です。
天窓の面積は通常の3倍の大きさとして計算できるのです。

隣地までの距離があまりないない住宅も多いです。
そんな場合、天窓があれば採光が取れるというわけです。

税金面で考えれば、必要最小限で設置することをおすすめします。

家具や電化製品はどうなるの?

立派な家具を買おうと思っているけれど税金が高くなっちゃうの?
それなら、調査された後に家具を入れたほうがいいんじゃない?

なんて考えられる方もいますが、当然のことながら
可動の家具や電化製品は、固定資産税対象外です。

ということは、反対に固定された家具は固定資産税対象となります。
『システムキッチンと同じメーカーで、一体化した食器棚や収納棚を造りました』
当然、動かせませんので固定資産税がかかってしまいます。
それでも、統一されたお洒落なキッチンって、あこがれですよね〜〜